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zoom RSS 「【エッセンシャル版】マネジメント」 P.F.ドラッカー

<<   作成日時 : 2011/09/18 16:04   >>

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遅まきながら、読みました。

「エッセンシャル版」であるというせいもあるかもしれませんが、精緻な論理が展開されている経営学の教科書というよりも、短いセンテンスの文章で小気味のよい断定が繰り返される、いわば経営についての箴言集という印象です。

たとえば、第一章の冒頭では企業の目的を定義します。

「企業の目的の定義は一つしかない。それは、顧客を創造することである。」
「したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。」

そして、マネージャーとマネジメントについての主張も明快です。

「マネージャーには、二つの役割がある。
@ 第一の役割は、部分の和よりも大きな全体、すなわち投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体を創造することである。
A 第二の役割は、そのあらゆる決定と行動において、ただちに必要とされるものと遠い将来に必要とされるものを調和させていくことである。いずれを犠牲にしても組織は危険にさらされる。」

マネージャーに必要な資質として彼が指摘していることは、あっけないほどあたり前のことですが、ビジネスの現場で真正面から語られることが少なくなっているような気がします。

「マネージャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる。しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、はじめから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。」

また、マネージャーの育成については

「マネージャーは育つべきものであって、生まれつきのものではない。したがって、明日のマネージャーの育成、確保、技能について体系的に取り組まなければならない。運や偶然に任せることは許されない。」

と述べ、ときどき主張される「エリート選抜」主義を明確に否定します。

そして、自己管理による目標管理の必要性を述べます。

「マネージャーたるもの、上は社長から下は職長や事務主任にいたるまで、明確な目標を必要とする」

そして、コミュニケーションについてその原則を述べたあと、目標管理こそが、組織におけるコミュニケーションに対して重要な貢献を果たす、と主張しています。

「(目標管理において、部下が上司に語る組織への貢献が、上司の期待どうりであることはまれである。)事実、目標管理の最大の目的は、上司と部下の知覚の仕方の違いを明らかにすることにある」
「実は、こうして同じ事実を違ったように見ていることを互いに知ること自体が、コミュニケーションである。コミュニケーションの受け手たる部下は、目標管理によって、他の方法ではできない経験を持つ。この経験から上司を理解する。意思決定というものの実体、優先順位の問題、なしたいこととなすべきこととの間の選択、そして何よりも意思決定の責任など、上司の抱える問題に接することができる。」
「・・すなわちコミュニケーションが成立するには、経験の共有が不可欠だということである。」

マネジメントが自己と組織の明確な目標を公開し、部下との目標設定についての面談で、会社の実情と自己が抱える課題を素直に伝え、部下の自発的なコミットメントを求める、そのようなコミュニケーションの循環が、組織のマネジメントの基礎であると述べているように思われます。

そして、トップマネジメントに対しては厳しい原則を主張します。

「成長するには、トップが自らの役割、行動、他社との関係を変える意思と能力を持つ必要がある」
「成長が必要であるとの結論に達しながら、自らの行動を変えることを欲していないことを自覚するにいたったトップには、一つの道しかない。身を引くことである。」

何か判断に困ったときに、読み返してみたい本です。


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